武藤商事プラリペア


「型取くん」と「プラリペア」がDIYで使われているは皆も知っておると思うのじゃが、実は修理のプロが現場で使っているのはご存知かな?。

実は「型取くん」と「プラリペア」プロが唸るほどの実力を持っておるんじゃ。
今回は「型取くん」にスポットを当てて、修理のプロが驚く「型取くん」の性能と便利さをここで公開じゃ。



 
自動車鈑金の場合、平らな面を板金するのは、そうたいした技術は要らんのだが、ボディの端のほうの曲面や、モールの周辺、それにサイドのライン周辺を鈑金するのは結構大変な技術なんじゃな。
写真の丸印のあたりなんかがそうなんじゃ。
パテを盛りすぎたり、盛り足りなかったり、パテが乾いてから削りすぎたりしたら時間が掛かってしょうがないわけじゃ。
そこで、こういう複雑な形状の部分の鈑金の時に活躍するのが「型取くん」なわけじゃな。



さて、先ずはいつも通り、「型取くん」を温めて柔らかくするんじゃ。


柔らかくなったら、ボディの鈑金する部分と同じ形状の部分に「型取くん」を押し当てて型を取る。

型を取る部分は同じ形状の部分ならどこでもかまわんのじゃ。
今回は鈑金する部分のすぐ横で型を取っておる。
同じ車種の車があれば同じ部分で型を取ればより、完璧な型が取れるぞ。

型を取るときに重要なのは、しっかりと押さえて型を取ることなんじゃ。

「型取くん」が十分に温まっていないときはドライヤーなどを使いながら押し付けていくんじゃ。

しっかりと型を取ったら、十分に冷ますことが大切じゃ。
冷まさずに剥がすと、型が崩れてしまうぞ。
崩れた型なら取らない方がましじゃからのう。
冷めるまで注意する必要があるんじゃ。



「型取りくん」が冷めたら取った型にちょっとした加工してやる。
この加工がポイントじゃ。

先ずは不要な部分をカッターで切り落とす。
切り落としたものは捨てては駄目じゃぞ。
「型取くん」は温めれば何度でも使えるんじゃから、置いておけばよろしい。

その後、型のちょうど真ん中辺りにポンチで穴をあけるんじゃ。
この穴は余分なパテが押し出されてくる穴なんじゃな。
穴の大きさは5mm〜10mmあれば十分じゃ。

このとき注意するのは段差の真ん中に空けては駄目だということじゃぞ。

段差からチョット外れた平らな部分で型の真ん中辺りに空けるんじゃ。
これがポイントじゃぞ。




こうして加工した型を鈑金する部分に合わせてマーキングするんじゃ。
油性マジックなどを使って、「型取くん」と鈑金する部分の両方に印を付けて、後でパテを盛ったときに位置がずれるのを防ぐわけじゃな。





マーキングを入れたらいよいよパテ盛じゃ。
パテを板金部分に盛ったら、「型取くん」で作った型をマーキングにあわせて押し当てるわけじゃな。
押し当てたら、型の周りから真ん中の穴に向けてゆっくり押さえていくんじゃ。
そうすると、穴から余分なパテがはみ出てくるわけじゃな。
向きに注意じゃぞ!。
向きを逆に押さえてしまうと、パテが型の横からはみ出て来て、型を取った意味がなくなるからの。



余分なパテが穴から出たら、型がずれないようにマスキングテープなどを使って型を固定しておく。

後はパテが乾くのを待つだけじゃな。
型を取り外すのはパテが完全に硬化してからやらないと、せっかくここまでやった意味がないから注意するんじゃぞ。





パテが硬化すれば型を外すだけじゃ。
どうじゃ?。
綺麗に型がでとるじゃろ?
後は、ニッパーなどで穴の部分のパテをカットしてペーパーを軽く当てればすぐに下地の出来上がりじゃ。
こうして「型取くん」を使えば複雑な部分の形状を出すのに時間を使わなくても簡単に出来るので、工程時間を大きく短縮することが出来るんじゃ。
プロが使うのも納得できるじゃろ?。
それに、「型取くん」は温めれば何度でも使用できるから非常に経済的なんじゃ。